8月26日から9月3日にかけて、ノルウェーのベルゲンで行われていた、「第17回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール」で、日本の石井楓子さん(Ishii Fuko, 1991年生)が、第一位を獲得しました。


エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクールwebpage: Fuko Ishii wins the Grieg Competition 2022

1. 石井楓子(Ishii Fuko, 日本)
2. アレクサンドラ・シフィグット(Aleksandra Swigut, ポーランド)
3. イェ・ジファン(Zifan Ye, 中国)

 
 石井さんは、2013年の第82回「日本音楽コンクール」ピアノ部門で第一位を獲得(反田・務川の次の年)し、2015年からケルン音楽大学に留学、その後、スイス・バーゼル音楽院を首席で修了しました。2019年の「第26回ブラームス国際コンクール」のピアノ部門で第三位、デトモルト第2回ブラームス国際ピアノコンクールで第一位を獲得するなど実績を重ねてきました。
 今回のコンクールは、2018年まで隔年開催でしたが、パンデミックにより、今年が4年ぶりの開催となり、予備審査を通過した16カ国・30名のピアニストがベルゲンでの審査に参加。小川典子やリーリャ・ジルベルシュテインら著名ピアニストを含む7人の審査員によって評価されました。
 以下は、ファイナルのステージです。



◇ グリーグ: ピアノ協奏曲イ短調 |石井楓子(Pf)、 ローレンス・フォスター/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団|第17回グリーグ国際ピアノ・コンクール ファイナル

 第一楽章のカデンツァが圧巻。じっくりとしたテンポで弾き、豪快かつ重厚な音色に深い精神性が感じられます。この冒頭楽章から、「これは凄い演奏だ」と唸らせる力が漲っていました。予想通り、第二楽章も絶品。クリアな打鍵を響かせて、甘美だけに溺れる事の無いピュアなロマンチシズムを語ります。そして、彼女のスケールの大きさは、第三楽章で頂点に達します。大上段に振りかぶってオーケストラの雄大な音響を促し、圧倒的なコーダへと導きました。また、ローレンス・フォスターのタクトも見事で、石井さんの精神を汲んだ強靭な音響で応えていました。ブラヴィッシモです。

 石井さんは、強靭なピアニズムと、それを利した芸術性の高さを持ち合わせており、今後の活躍が期待されます。


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グリーグ
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シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲(SHM-CD)
クリスチャン・ツィメルマン (Pfト) 形式: CD
ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニカー
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シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲
ラドゥ・ルプー(Pf),
アンドレ・プレヴィン/ロンドン交響楽団 形式: CD
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